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カルマン渦が恐ろしい

突然ですが、皆さんは「カルマン渦(Kármán's vortex)」ってご存知ですか?

下の画像は、21日(月)12時(JST)の気象衛星ひまわり8号による日本列島の衛星可視画像です。
20190121karuman01.jpg
ひまわり8号リアルタイムWeb-NICT

よ~く見ると、九州の西側の東シナ海に、韓国チェジュ島から奄美大島付近にかけて、なにやら規則正く並んだ渦のようなものが見えます。これが”カルマン渦”と呼ばれるものです。山がある島の風下にできる、渦を巻いた状態の雲です。
20190121karuman02.jpg
ひまわり8号リアルタイムWeb-NICT

[発生の仕組み・条件]
上空の低いところを流れる風(→)が、山頂を越えず山にぶつかり、後ろに回り込みます。山のすぐ後ろは風の流れがほとんどなく、両脇から回り込んだ風が巻き込むように山の後ろ側に入り込むため、淀むように雲の渦ができるのです。周辺の風向きがある程度揃っていて、西高東低の冬型の気圧配置の時など、海水温と空気の温度差によって雲が発生する時などに見られます。(詳しくはウエザーニュースをご覧ください)

[21日の場合は]
西高東低の冬型の気圧配置で等圧線も縦じま模様となっています。上空には寒気も流れ込んでいて、東シナ海では雲が次々と発生していました。
さらに上空の低いところでは北北西の風が吹き、チェジュ島にぶつかって、雲が渦巻き状になったと考えられます。(詳しくはウエザーニュースをご覧ください)


カルマン渦は海上にできることが多いため、なかなか目視することは難しいですが、ひまわり8号による衛星動画でその様子をしっかり捉えていました。(8秒頃から薄っすらと浮かび上がります)

ひまわり8号リアルタイムWeb-NICT動画をDLしyoutubeにアップロード


こういうものが地上で発生した場合いったいどういうことになるのでしょう?

有名な話ではアメリカ合衆国で1940年11月に起きた「タコマナローズ橋崩壊事故」があります。原因はカルマン渦の発生メカニズムと同一であったと考えられています。



自然現象というものは大変恐ろしいものだとつくづく思いました....。

   
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