3年半前、種子島宇宙センターから打ち上げられた探査機「
はやぶさ2」が、長い長い旅をして、6月27日午前9時35分(日本時間)、小惑星「リュウグウ」近くの目的地に到着しました。
画像はwebより拝借
地球から約3億キロ離れた宇宙で今後1年半、本格的な観測や岩石採取に挑みます。
8年前、エンジンや通信の故障で満身創痍になりながら、小惑星「イトカワ」の岩石を持ち帰った初代「はやぶさ」の帰還を思い起こした人も多いでしょう。旅に出した子が幾多の危機を乗り越えて家に帰ってきた。そんな物語性が感動を呼びました。
その後継機
はやぶさ2には、初代より盛りだくさんの探査技術が搭載されています。爆薬と銅板が入った装置をりゅうぐうにぶつけ、人工のクレーターを作る。探査機から投下して表面を直接調べる小型着陸機などなど....。
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初代の成功で、日本の小惑星探査は世界に先行すると評価されました。それを上回る成果を期待したいところですが、心配な点もあるようです。政府の宇宙基本計画は、情報収集衛星の拡充などの安全保障を前面に打ち出しています。惑星探査などの基礎研究が、予算などの面ででしわ寄せを受けないか問題は山積のようです。
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初代はやぶさの開発に携わった工学者の川口淳一郎さんは、高知市の夏期大学で語っています。「日本の閉塞感を打ち破るには、『製造の国』から『創造の国』に変ること」だと。太陽系や地球の成り立ちを探査するのも創造ということです。
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初代の宇宙の旅は、トラブルで7年間にも及びました。まずは帰還することが第一。「2」の里帰りは順調なら2020年末になりそうです。
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2014年12月3日 午後1:22 JST(種子島宇宙センター)
JAXA | 宇宙航空研究開発機構
2015年12月3日に地球に接近しスイングバイを行いました、その後の12月11日までの追跡観測と精密軌道決定・評価により、予定された軌道に乗ったことが確認されました。今後は、イオンエンジンによる噴射を行いながら、2018年の6月から7月に小惑星リュウグウに到着することを目指します。
↑↑何卒よろしくお願い申し上げます m(_ _)m