いつの間にか展望所がなくなった試験湛水中の横瀬川ダム(国土交通省四国地方整備局:高知県宿毛市)ダムの天端(てんば)まで行けると思いきや上流からも下流からも行くことはできません。
下の写真は4月29日に撮影したものです。大きな四角い孔の下の高さがこのダムの最高水位となりますので、この時の水位は低下中だったと思われます。
PENTAX KP+smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
*4月21日に最高水位(145.80m )に到達し、5月8日10時40分頃に平常時最高貯水位(131.90m)まで低下したようです。
ダムの上流からは上の写真位しか撮れませんので下流に向かいます。
立入禁止(゚◇゚;)ここから先には行けませんし、ダムもあまり見えません...。
PENTAX KP+smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
そらそうですわね、試験湛水中ですから...
ちなみに試験湛水とは
ダムがきちんと使えるかどうか、ダムに実際に水をため、ダムの水漏れや、山崩れ等の発生、ダムの中の機会の動作に異常がないか確認すること d( ̄  ̄)
2枚目の写真の右下に、「立入禁止」の看板がありますが、そこの右横はバリケードが無く道がありますので、そこからダムに近づいてみます。
PENTAX KP+smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
このダムの下流には轟(トドロ)の滝という小さな滝やシイ・カシなどの天然林があります。これらを保全するためにちょっとした工夫がされているようです。
それは、堤体の下流に減勢工(放水による水の勢いを弱める施設)を設置しない日本で初めての「減勢方式」を採用しました。
この減勢方式は、側水路と堤趾導流壁(ていしどうりゅうへき)を組み合わせて堤体下流面だけで水の勢いを弱める画期的なものであり「側水路減勢方式」と名付けられました。
なんか難しいですね...分かりやすい絵と画像がありましたのでご覧ください。
左が従来の減勢方式、右がこのダムの側水路減勢方式
下の画像は役所が撮影したものです。ダム下流の左右ある階段状のものが「側水路減勢方式」です。
直下流からみた側水路減勢方式
PENTAX KP+smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
今後は、現在の貯水位を維持しながらダムの安全確認を継続し、2ヶ月以上なにも問題がなければ、めでたく正式運用の運びとなるようです。
以上、長々と失礼いたしました <( _ _ )>。