若草の萌え蘇る千代が淵

長くなりそうなんで適当にスルーしてください。


太平洋から黒潮打ち寄せる海岸線に沿って走る国道56号を、高知県西部の黒潮町上川口というところで険道(県道)55号に進路を変えます。その険しい山道をひたすら走ること20分、川沿い( 蜷川)に見えてきた小さな石碑。(写真は逆方向から撮ってます。変な車がありますが気にしないでください)
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お供えがしてあります。「千代の碑」と書かれた下には...

若草の 萌え蘇る 千代が淵

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いったいここで何があったのでしょうか?



1331(元弘元)年、後醍醐天皇は鎌倉幕府倒幕を謀りましたが失敗し隠岐島に流罪となりました。その第一皇子の尊良(たかよし/たかなが)親王も土佐の地に流されたのでした。(元弘の変)

尊良親王は追手から身を隠すためこの地の山奥に身を潜めました。その親王を守り世話をしたのが、庄司(荘官)であった有井氏。

有井氏の美しい娘「千代」が父上に頼まれて、毎夜この険しい真っ暗な山道を往復六里(約23.6km)、米原宮(隠家)までたった一人で月明かりを頼りに夜が明ける前までにこっそりと親王に食物を届けたのでありました。

ある夜、いつものように米原宮に千代は向かいました。道中あまりにも寂しもので鶏を一羽お供させています。その鶏がまだ米原宮に着かないうちに、暁を告げました。任務を果たせなかった千代は、自責の念にかられ、淵に投身したそうです。まだ若干17歳の若さでした。



碑の奥に見える沢が身を投じた淵と言われています。
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千代が淵
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淵にはが流れています。
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薄暗く静かです...これだけ水の量が豊富で勢いよく飛沫をあげながら流れ落ちているのに何故かその音は聞こえてきません...。
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その話を聞き悲しんだ尊良親王は、遺体をここに葬り毎夜墓前に冥福を祈られたと言います...。

こんな田舎で南北朝の争いごとに巻き込まれ、命を絶った千代...

若草の 萌え蘇る 千代が淵.....
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話は変わりますが、この地にはちょっと変わった駅名と地名があります。

海の王迎駅(うみのおうむかええき)土佐くろしお鉄道(TKT)中村線の駅。駅番号はTK35。
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尊良親王がこの地に上陸した際、ここで王を迎えた地と言うことで名付けられたそうです。正面に見えるのがその海です。
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尊良親王が上陸した際、いち早く出迎えに行ったのは千代の父上、庄司の有井氏でした。でも親王は追手に見つかっては不味いと言うことですでに山奥へ...

有井氏は海岸を探しに探しました、でも...王はどこ行った...王が居ない...王がない....
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そんなことでこの浜を「王無」と呼ぶようになったそうです。
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何を書いているのか分かりません...一番下に参考文献をリンクしていますので各自読んでください。

御上陸地の石碑
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王無浜(おうなしはま)
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尊良親王は上陸した際、このような歌を詠んでいます。


親王は翌年(1332)この地を脱出し九州に移り、その後、京都に帰還したそうです。その際、隠家であった米原宮等を処分、なんとその場所を知る人物をも始末したと言われています。


血も涙もない男だったんですね...。


千代ちゃんが可哀そう....。


以上、駄文駄写につき大変失礼いたしました <(_ _)>


<参考文献>


   
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[ 2019年10月07日 04:01 ] ある日の出来事 行ってみた | TB(0) | CM(6)