随時更新中でしたが、カプセル回収が確認できた時点で終了いたします。(2020/12/06/19:30更新 )
さぁ~いよいよ小惑星探査機「はやぶさ2」が帰ってきますよ!(2020年12月4日15時06分現在)
JAXAではその様子を「JAXAイベントライブ配信専用チャンネル」で中継するようです。お見逃しなく!
配信スケジュール
●2020年12月4日(金)16:00~17:00 ←済み(20:00更新)
記者会見の資料はこちら↓
●2020年12月5日(土)13:30~16:40(最大延長17:30) ←Good job!(15:10更新)
T-00:00:00:00
カプセルが分離されたと思われる瞬間
T+00:00:05:49
約5分後、いろんなデータを解析し確実に分離したと確認。津田PMが拳を突き上げた!
★2020年12月6日(日)2:00~3:10←すべてが計算通り、あとは回収のみ!(3:30更新)
火球(尾を引くカプセル)の拡大動画、管制室も大喜び
ISSから野口聡一さんが捉えた「はやぶさ2」かカプセルどちらか
(11:20更新)
●2020年12月6日(日)16:30~17:30
再突入カプセルの発見(ウメーラ)
JAXA
再突入カプセルの発見(ウメーラ)
JAXA
再突入カプセルの発見(ウメーラ
JAXA
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残念ながら日本ではカプセル再突入の火球フェーズは見られません。どうしても見たい方はオーストラリアに行くか、youtubeで見るか、「Reentry AR」(JAXA監修 Toriningen社)というアプリ(無料)でご覧ください(iOSのみ)。
Reentry AR(都市をクーパーベディに設定して背景は自宅の庭から南東の空を眺めたところ)
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6年前の2014年12月3日13時22分4秒、「はやぶさ2」は種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機で打ち上げられて宇宙へと旅立ちました。2015年12月3日、さよなら地球スイングバイ成功、地球から約3億km離れた小惑星「リュウグウ」へと長い長い旅が始まりました。目的地「リュウグウ」に到着したのが2018年6月27日のこと、2019年2月22日には着陸成功の快挙。それから約1年半に及ぶ調査を行い素晴らしい成果を収めました。中でも、弾丸(衝突装置)を「リュウグウ」に打ち込んで地下物質を採取したという世界初の偉業を達成しました。
一連の超難関ミッションをいとも簡単にこなした「はやぶさ2」は、2019年11月13日10時5分に「リュウグウ」を出発し帰還の途につきました。
だ~れもいない宇宙空間をグルグルまわり約52億4千万kmの長旅が終わり、生まれ故郷の地球に狙いを定め予定通り2020年12月6日2時29分頃、宝物がいっぱい詰まったお土産(カプセル)を分離した。
その後「はやぶさ2」は姿勢を替えて小型小惑星「1998KY26」という直径わずか30mの小惑星を10年かけて目指すそうです。今回向かう「1998KY26」では物質の採取しません。今度の旅は100億kmの超長旅になるようで、イオンエンジンの推進力が尽きることから地球には帰還せず、片道だけの航路となるようです。到着は2031年7月頃になるようです。
地球再出発。遠ざかる「はやぶさ2」
行ってきます!
Nothing is ever perfect!
遠ざかる「はやぶさ2」
jaxa
もう、ふるさと地球には帰ってこないのね...行ってらっしゃいさようなら。
「はやぶさ2」
2020年12月6日に地球へと帰還予定の小惑星探査機「
はやぶさ2」ですが、再突入カプセルの放出まで3週間を切りました。そして、はやぶさ2→地球の距離は「
7,654,321km」となり、キレイに7~1までの数字がに並びました。
ということで記念のスクリーンショット(2020年11月15日現在)
もうすぐ着陸地点の南オーストラリア州のウーメラに向けた軌道変更(TCM-3)が行われます。この時、地球までの距離は350万km(2020年11月25日頃)と言う事です。
カプセル分離は12月5日14:00-15:00JST頃。この時、地球までの距離は約22万km。
リエントリーカプセル放出(©池下章裕)
いよいよ最終段階に入ってきました。今まで順調すぎるほど順調に数々のミッションをこなしてきた「はやぶさ2」、ここが最後の正念場、気を許せませんね。
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そう言えば、アメリカの民間企業「スペースX」社が開発した「クルードラゴン宇宙船(Crew-1)」が16日午前9時27分(日本時間)
野口聡一さんら4人を乗せ国際ステーションへと旅立ちました。
「クルードラゴン」は17日、国際宇宙ステーションにドッキングする計画で、10年ぶり3回目の宇宙飛行となる野口さんは、宇宙ステーションにおよそ6か月滞在し、科学実験などを行うことになっています。
この事について、内容は良く分かりませんが、トランプ大統領とバイデン前副大統領が祝福するメッセージをツイッターに投稿したもようです。
久しぶりの「はやぶさ2」の記事になります。
はやぶさ2→地球までの距離 40,751,950km(2020年9月9日11時現在)
小惑星探査機「はやぶさ2」は現在、地球に向けて順調に飛行中です。小惑星「りゅうぐう」の砂が入ったとみられるカプセルを帰還させるため、地球に向けて飛行を続けていますが、カプセルの分離は帰還のおよそ12時間前、地球から22万キロほどの位置で行うなどの詳しい手順を、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公表しました。
いよいよ最終段階に入ってきた「はやぶさ2」、ことし11月25日ごろからオーストラリアに向かう軌道に調整され、12月5日の日本時間の午後2時から午後3時の間、地球から22万キロほどの位置でカプセルを分離します。
そして、カプセルはおよそ12時間後の、12月6日午前2時から午前3時にオーストラリア南部の砂漠地帯(ウーメラ)に、落下する計画だということです。
探査機はカプセル分離後、再びエンジンを噴射して別の小惑星に向けて飛行を続け、大気圏に突入するカプセルの様子をカメラで撮影するとしています。
文才がないのでいろいろ書いても分かりづらいと思いますので、JAXAが作成したCG動画をご覧ください。ナレーションやBGMはありませんが、探査機の軌道修正(TCM)や姿勢制御、そしてカプセルが着地する様子がわかります。
はやぶさ2地球帰還説明CG動画(2020年度作成:JAXA提供)
2020年9月2日記者説明会で公開
はやぶさ2は、いよいよ最終段階に入ってきました。今まで順調すぎるほど順調に数々のミッションをこなしてきた「はやぶさ2」、ここが最後の正念場、気を許せませんね。
つい先日このブログでも記事にしたところですが、地球帰還の日程が決定したお思いきや、早くも次にめざす小惑星の候補が発表されました。
小惑星探査機「はやぶさ2」は、12月6日に小惑星リュウグウで採取した岩石などが入ったとみられるカプセルを地球に投下したあと、再び別の天体の探査に向かうことが決まっています。
Credit:JAXA
JAXAによりますと、目的地は「地球と火星」の間を高速で自転しながら公転する直径約30~40mの小型小惑星で、「2001AV43」と「1998KY26」の2つの候補を検討中とのこと。
Credit:JAXA
小惑星名でアルファベットの前の数字は発見された西暦だそうです。
2001AV43を目指す場合、金星の引力を利用して進路を変更し加速する「スイングバイ」を実施し、2029年11月に到着する予定。
1998KY26を目指す場合は、地球の引力による「スイングバイ」を行い、2031年7月に到着。途中で別の小惑星に接近するため、目的地への到着は遅くなるが観測の機会は増える。
拡張ミッション案
どちらにせよ10年はかかりますね (∵)。
Credit:JAXA
試料を収納するカプセルは12月の帰還時に地上へ投下するため、今回向かう小惑星では物質の採取しません。イオンエンジンの推進力が尽きることから地球には帰還せず、片道だけの航路となるようです。
Credit:JAXA
もう、ふるさと地球には帰ってこれないのね、可愛そう...。
Credit:JAXA
2014年12月3日、種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機により打ち上げられたはやぶさ2
打ち上げは56分頃からです。
いままで順調すぎるほど順調な「はやぶさ2」の航海、次の長い長い航海も何事も無ければ良いのですが...
おわり。
久しぶりに「
はやぶさ2」からお便りが届きましたのでお知らせいたします。
皆様も既にご存知の通り、JAXAは2020年7月14日、小惑星探査機「はやぶさ2」の再突入カプセル地球帰還日が2020年12月6日(日本時間/オーストラリア時間)になると発表しました。
カプセルの大気圏再突入イメージ(Credit:JAXA)
着陸場所は、初代「はやぶさ」と同じくオーストラリア、南オーストラリア州のウーメラを予定しています。この砂漠のどこかにカプセルだけ帰還します。
★現状と今後の予定
はやぶさ2は、2019年11月13日に小惑星「リュウグウ」を出発し、地球への帰還軌道に入っています。2020年7月14日現在の地球からの距離は9200万km、リュウグウからの距離は404万km。打ち上げ以来の総飛行距離は49.2億kmで、残り3.2億kmで、順調に飛行中です。
5月12日以来イオンエンジンの加速運転が続いており、これは9月中旬まで続きます。10月以降は最終誘導フェーズとして、ウーメラへと正確にカプセルを届けるための精密な軌道調整を行います。この調整が終わるといよいよカプセルを切り離し、地球帰還となります。
各イベントの実施日時は7月14日現在未定(Credit:JAXA)
ウーメラへの帰還のためには、「宇宙物体のオーストラリアへの着陸許可(AROLSO)」という手続きが必要です。JAXAはこの許可を取得するため、オーストラリア宇宙庁と協力して確認作業を進めており、本日「申請はオーストラリアの宇宙活動法に基づき承認される予定である」との両機関の共同声明が発表されました。
共同声明全文はこちら↓
★再突入後のカプセル
高度約200km、速度およそ秒速12kmで大気圏に再突入した再突入カプセルは、高度約10kmでヒートシールド(大気圏再突入時の熱からカプセル本体を守る部品)を分離します。その後は電波でビーコン信号を発信しながらパラシュートでゆっくりと降下、着陸します。ビーコンは着陸後も発信され、探索の手がかりとなります。
各段階でのカプセル探索方法(Credit: JAXA)
カプセル回収チームは、再突入時には火球の観測、パラシュート降下中にはマリンレーダとビーコンを用いて落下方向を追跡し、着地後はビーコン信号を頼りにヘリコプターでカプセルを探し当て、最後は目視確認して回収します。ドローンによる探索も考えられているとのことです。
カプセル再突入から着地までの流れ(Credit: JAXA)
回収されたカプセルは安全化処理を施し、サンプルからのガス採取や簡易解析を行った後、日本に輸送されます。最終的には神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパスにある専用設備で開封され、サンプル分析が行われることになります。
★本体は新たな旅に
カプセル分離後の「はやぶさ2」本体は軌道変更を行い、新たなる探査対象に向け再び旅立つ予定です。生まれ故郷の姿を見ただけで、またどこかの惑星に旅立って行くのです...なんか可哀そう。
Credit: JAXA
初代「はやぶさ」と異なり今回はカプセルだけの地球帰還となります。実は初代「はやぶさ」も機体にトラブルがなければ同じ運用をする予定だったため「はやぶさ2」でその宿願を果たしたとも言えるでしょう。
Credit: JAXA
★ミッションロゴマーク
地球帰還におけるバージョン(2019年11月〜)
Credit:JAXA
ベースとなる緑色は地球の植物の色をイメージ、リュウグウから持ち帰るサンプルの中に有機物があれば、地球生命の原材料が分かるかもしれない。その期待を込めたロゴマーク。
嫁さんの誕生日だったような気がする...楽しみですね (^^)
長くなりそうなんで興味のない方は適当に流してください。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は11月12日記者説明会を行い、小惑星探査機「
はやぶさ2」は1年5ヶ月に及んだ活動を終え、明日13日10時05分(機上、日本時間)この時刻をもって、小惑星「
リュウグウ」を出発し、地球へ帰還すると発表しました。
JAXA(イラスト池下章裕氏提供)
記者説明会の様子(2019年11月12日)
2014年12月3日、種子島宇宙センターより打ち上げられた「
はやぶさ2」は2.4億キロの旅(1302日)をして2018年6月27日に
リュウグウに到着しました。高精度な観測と綿密な探査等を行いながら、2019年2月22日と7月11日の2回のタッチダウンを行い、地表面や地下にある砂や石を採取することに成功しました。
H2Aロケット26号機による打ち上げの様子(種子島宇宙センター:2014年12月4日)
また、4月5日には世界初となる人工クレーターを作る衝突装置を
リュウグウ表面に落下させ、爆破するという快挙を成し遂げました。
第2回タッチダウン直前に高度8mから撮影した地表の画像
画像クレジット:JAXA,東京大,高知大,立教大,名古屋大,千葉工大,明治大,会津大,産総研
一連の超難関ミッションを難なくやり遂げた「
はやぶさ2」は、小型探査ロボットを使い
リュウグウ周囲の重力を推定する最後の実験を終え、イオンエンジンの試験など帰還に向けた準備を進めているところです。
JAXA(イラスト池下章裕氏提供)
地球への帰還は2020年12月となる予定だそうです。
小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会(2019年11月12日版PDF)
國中所長のメッセージ↓
小惑星近傍のすべてのミッションを成し遂げ、いよいよ、「
はやぶさ2」探査機は転舵し、復路となります。めざす天体は太陽系第三惑星これからイオンエンジンを点火し、最大推力で全速前進。「なにもかも皆懐かしい地球」に帰ります。
初代「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」で採取した砂等の微粒子が入ったカプセルを地球に向け分離したあと大気圏に突入し燃え尽きてしまいました。旅に出した子が幾多の危機を乗り越えて家に帰ってきた。そんな物語性が感動を呼びました。憶えてますか?
はやぶさ2のお土産がいっぱい詰まったカプセルも初代と同じところ(オーストラリアのウーメラ管理区域)に
落ちてくる帰還する予定だそうです。
画像クレジット:JAXA
ですが、今回はどうも様子が違うようです。「はやぶさ2」の本体は、帰還しません!大気圏突入の直前にカプセルを分離後、再び地球を離れ、また遥か遠い遠いどこかの別の天体の観測に活用することなどを検討しているということです。
はやぶさ2の帰路のイメージ:毎日新聞
長い長い旅をしてやっとの思いで故郷に帰還した後、そのまま再出発するなんて、ちょっと可哀そうな気もしますが、なんとまぁ~壮大な計画なんでしょう。
JAXA(イラスト池下章裕氏提供)
まぁ何はともあれ、2020年末に地球に姿を似せたその勇姿を見届けたいものです。
頑張れ「はやぶさ2」!!
長々と失礼いたしました <(_ _)>
今年の7月11日、小惑星「
リュウグウ」への
2回目のタッチダウンに成功し、世界で初めて小惑星の地下の物質を採取した「
はやぶさ2」ですが、
「今頃、遠い遠いお空の上で独りぼっちで何してるの?」と思われてる方が多いと思います d( ̄  ̄)
画像クレジット:池下章裕
その疑問にこたえるべくJAXAは8月22日、「小惑星探査機〔
はやぶさ2〕記者説明会」を行いました。今回の説明会では、第2回タッチダウン以降の「
はやぶさ2」の運用状況、今後の運用スケジュール等についての説明です。
あまり詳しいことは分かりませんが、高度20kmを保ちつつ、
リュウグウの観測活動を続けながら、地球帰還の準備を着々と行っているようです。(詳しくは動画を見てね)
ここで二つほど興味を持ったところがありましたので少し書いてみたいと思いますd( ̄  ̄)
一つは、「再突入カプセル回収計画」です。
2020年末に「
はやぶさ2」は小惑星
リュウグウで採取した大事な大事なサンプルとともに地球に帰還する予定です。2010年の初代「はやぶさ」のカプセル回収と同様に、オーストラリアのウーメラ管理区域で回収するため、オーストラリア連邦政府との協議を進めているようです。
オーストラリアのウーメラ管理区域です。この砂漠の中のどこかに落ちて帰還する予定です。
画像クレジット:JAXA
初代「はやぶさ」はカプセルを地球に向け分離したあと大気圏に突入して燃え尽きてしまいました。旅に出した子が幾多の危機を乗り越えて家に帰ってきた。そんな物語性が感動を呼びました。憶えてますか?
初代はやぶさの帰還(1分26秒位から)
ですが、今回はどうも様子が違うようです。
「はやぶさ2」の本体は、帰還しません!大気圏突入の直前にカプセルを分離後、再び地球を離れ、また遥か遠い遠いどこかの惑星に旅立つ計画があるようです。52億キロを旅した後、そのまま再出発するなんとまぁ~壮大な計画なのです。本当でしょうか?はやぶさ2の帰路のイメージ:毎日新聞
二つ目は、リュウグウを爆破した時にできた人工クレーター関連の地名です。 これまでJAXAは「おとぎ話」にまつわる地名を多く付けてきました。先日も紹介したところですが、”
たまてばこ”とか”
うちでのこづち”とかですね。
今回もまた、やってくれました。人工クレーター周辺にユニークな名前を付けたようです。JAXAの人達ってホントこういうの好きですね v(^^)v
画像クレジット:JAXA,東京大,高知大,立教大,名古屋大,千葉工大,明治大,会津大,産総研
人工クレーター:おむすびころりんクレーター(Omusubi-Kororin crater)←d( ̄◇ ̄)b グッ♪
移動岩:イイジマ岩(Iijma boulder)
不動岩:岡本岩(Okamoto boulder)
大きな岩:おにぎり岩(Onigiri boulder)
小惑星探査機「はやぶさ2」に残された最後にして最大のミッション、それは小惑星「りゅうぐう」を出発し地球に無事帰還することです。
提供:JAXA
2020年末にはその勇姿を見届けたいものです。頑張れ「はやぶさ2」!!
うちでのこづち(打ち出の小槌)とは、小さな木製のハンマーのことです。
うちでのこづちを振り、願い事をすることで欲しいものを出したり、どんな願い事でもかなえてくれると言われる魔法のアイテムです。むかしむかし「一寸法師」という人がこれを持っていたことはあまりにも有名なお話です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月25日、小惑星探査機「
はやぶさ2」が7月11日に小惑星「リュウグウ」に着地した場所を「
うちでのこづち」と命名したと発表しました。目標地点との誤差はわずか60cmで、2月に行われた1回目の1mより大幅に少ないピンポイント着地でした。
TD1:第1回タッチダウン(2019年2月22日)着陸地点名称 /
たまてばこTD2:第2回タッチダウン(2019年7月11日)着陸地点名称 /
うちでのこづち(今回)
画像クレジット:JAXA,東京大,高知大,立教大,名古屋大,千葉工大,明治大,会津大,産総研
着地したのは、4月5日に人工クレーターを作製した際に掘り出された地下の物質が飛散している場所。
「採取した物質から科学的な成果がたくさん生まれることを期待」(JAXA:吉川真准教授)して、日本の昔話に登場する道具で、宝物が次々と出てくる”打ち出の小づち”にちなんで名付けました。ちなみに、1回目の着陸地点は「
たまてばこ」でした。
画像クレジット:JAXA
小型モニタカメラ(CAM-H)で撮影したタッチダウン前後の動画
画像クレジット:JAXA,東京大,高知大,立教大,名古屋大,千葉工大,明治大,会津大,産総研
着地直前の高度8mから撮影した地表の画像も公開しました。2枚の画像を組み合わせたもので、人工クレーターと着地点付近が写っています。
画像クレジット:JAXA,東京大,高知大,立教大,名古屋大,千葉工大,明治大,会津大,産総研
7月11日に行われたタッチダウン瞬間の動画など(記者説明会2019/07/25)
*タッチダウン瞬間の様子は5分10秒から、タッチダウン地点の名称は44分から始まります。
はやぶさ2は現在、リュウグウ地表を観測するため高度約5kmまで降下中。今後は小型ロボットの投下などを行い年末にリュウグウを出発し、来年末(2020年)に帰還する予定だそうです。
探査機「
はやぶさ2」が11日午前10時ごろ、小惑星「
リュウグウ」への2回目のタッチダウンに成功したと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表しました。
中央が津田雄一・プロジェクトマネジャー
世界で初めて小惑星の地下の物質を採取した可能性が高いとみており、太陽系や生命の起源の謎の解明に役立つと期待されます。
喜びの記者会見のようすです。
採点すると100点満点中の1000点――。太陽系が生まれた46億年前の姿を残すとされる小惑星の、さらに太陽などの影響を受けていない地下の物質の採取に成功したとみられます。津田雄一・プロジェクトマネジャーは11日午後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(相模原市)で開かれた記者会見で、「太陽系の歴史のかけらを手に入れることができた。(運用は)言うことなし。パーフェクトだった」と振り返り、想定を超える「1000点」という点数で表現してみせました。
こちらはタッチダウン直後の管制室の様子です。字幕では90秒後となっていますが、すでに着陸したようです。笑顔で拍手してますもんね。でも、これから、
はやぶさ2から送られてくるデータをチェックしなければ本当に着陸したのか分かりません...。
若手技術者さん達がピースで万歳してます。データのチェックを行い状態が正常であることが確認できました。待つ間、本当にドキドキしました、ボクも思わず「バンザ~イ」と大きな声で言ってしまいました。(ネコがビックリしてどっか行っちゃいました)
下の3枚の画像は記者会見の中でチラッと見せた小型モニタカメラ(CAM-H)がタッチダウンの前後に撮影した画像です。
タッチダウン4秒前
JAXA提供
タッチダウンの瞬間
JAXA提供
タッチダウン4秒後です。この画像には多数の岩石が舞い上がっている様子がわかります。
JAXA提供
こちらは、タッチダウンの直後にONC-W1の撮像です。
2019年7月11日、10:06:32 (JST、機上)
画像クレジット:JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研
タッチダウン目標地点は、今年4月に作製した人工クレーターの中心から約20mの近距離にある平地。クレーターを作製した際に掘り出された地下の物質が飛散しており、その採取を狙った物でした。目標地点内に投下したターゲットマーカーを高度30mで検知した後、目標の真上に移動。さらに降下し、機体底部にある筒状の物質採取装置を数秒間だけ接地させて地表に弾丸を発射し、舞い上がった地下の物質を取り込ました。
はやぶさ2は平成26年に地球を出発し、昨年6月に
リュウグウに到着しました。今年2月の第1回着地で地表の物質を採取したとみられます。今後は小型ロボットの投下などを行い、年末に
リュウグウを出発。東京五輪閉幕後の2020年冬に地球に帰還する予定です。
JAXA提供
何はともあれ、成功おめでとうございます。お土産一杯持って無事帰ってきてください。
夜空を見上げていて「今頃、お宙の上の”
はやぶさ2”は、一人ぽっちで何してるのかなぁ?」と思いまして、久しぶりに記事にしてみました。興味のない方は適当にスルーして下さいね <(_ _)>
地球から約3億キロ離れた遠い遠いお宙の上の「
はやぶさ2」は只今、2回目の「
リュウグウ」着陸にむけ様々な調査、テストを繰り返している途中であります d( ̄  ̄)。
今年の2月22日に1回目のタッチダウンを行いましたが、その後、
はやぶさ2プロジェクトでは、新たな挑戦として4月5日に衝突装置によって人工クレーターを作ることに成功しました。このことにより、小惑星
リュウグウにおける残された最後の大きなミッションは、
リュウグウの地下物質の採取になります。
小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会(2019年6月11日)
(1回目タッチダウン時:2019年3月6日)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供(撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / JAXA
高度約500mから発射された衝突装置(弾丸)により生成された人工クレータ
小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会(2019年5月9日)
弾丸衝突後の地形の変化。中央の画像に人工クレータがはっきりと確認できます。
小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会(2019年5月22日)
そのためには最後にして大きなミッション、2回目のタッチダウンを行う必要があります。第2回タッチダウンに向けて、プロジェクトでは着々と準備を進めています。現時点では、タッチダウンを行うかどうかはまだ決まっていませんが、ここでは「第2回タッチダウンへのアプローチ」ということでご紹介します。
小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会(2019年6月11日)
人工クレーターを作る運用を行ったあと、探査機は合計4回にわたって、人工クレーターの上空やその近くに降下しています。これらの降下運用で、人工クレーター付近の詳細なデータを取得することができました。また、5月30日には、人工クレーターの近くの領域にターゲットマーカを投下することにも成功しました。これらの運用で、人工クレーター付近の様子が現在ではよく理解できています。
下の図は6月11日から13日にかけて行いました低高度降下観測運用(PPTD-TM1B)において撮影した画像です。ターゲットマーカも撮影されていますし、表面の様子が手に取るように分かります。
クレジット:JAXA、千葉工大、東京大、高知大、立教大、名古屋大、明治大、会津大、産総研
図を見ても分かりますように、
リュウグウという小惑星は至る所に岩塊があります。2回目のタッチダウンを行うとすると、ターゲットマーカの近くで障害となる岩がないところを狙うことになります。プロジェクトチームはこの領域を詳細に検討しているようです。
全てのミッションを成功させ、順調なら2020年末に帰還する予定だそうです。
JAXA提供
待ち遠しいですね、頑張ってください d( ̄◇ ̄)b
(下のほうにライブ配信がありますので是非ご覧ください。随時追記しております)
2014年12月3日、地球を出発して1584日、小惑星探査機「
はやぶさ2」は今日(4月5日)までタッチダウン成功等あっと驚くような様々なミッションを難なく成功させてきました。
1回目のタッチダウンの様子(2019年2月22日)
JAXA(イラスト池下章裕氏提供)
そしていよいよ今日、今回探査の集大成であります、平成最後で世界初超最難関ミッション「リュウグュウ爆破(衝突装置運用)」を行います。
JAXA提供
爆破と言っても、木っ端微塵にするのではなく、ソフトボール大の弾丸を打込み直径10m、深さ1m程のクレーターを作るのです。
出来上がったクレーター内部の物質は宇宙線や太陽光の影響を受けていないので、採取に成功すれば、太陽系が生まれた46億年前の状態に迫れると期待されます。地下に眠る物質の採取にも挑みますが、JAXAは「地形が険しい場合は、リスクを冒してまで着陸はしない」と述べています。また、弾丸の発射は地上の実験で成功しましたが、「予定通りできるかは、やってみないと分からない?」と気を引き締めています。
はやぶさ2は予定通り4月4日午後1時頃、「
リュウグウ」の上空2万メートルから降下を開始しました。順調にいけば、5日午前11時半すぎ、上空から金属の塊を高速で発射して小惑星に衝突させる計画です。
JAXA提供
JAXA提供
その様子をJAXAの衝突装置運用管制室よりライブ配信を行う予定ですので時間のある方は御覧ください。10時からですよ。
追記(4月5日14時30分)記者会見
追記(4月5日16時26分)人工クレーター生成に成功!!
7:30:00頃から見たほうがいいと思います。
地球生還は2020年12月末となる見通し。